ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、FRBの「より高くより長く」の政策がもたらす結果について解説している。
今後5年のうちに、全税収の50%が利払いに充てられるようになる。・・・
もちろん税収の半分を利払いに充てるのは不可能だ。
予算の70%は必要不可欠な支出だから。
ガンドラック氏が、FRBの「より高くより長く」の政策がもたらすものについて語った。
かつては孫の代の話だった財政危機の懸念がどんどん前倒しになり、ついに数年後を心配するようになったと話している。
「より高くより長く」が締め付けるのは公共部門だけではない。
民間の変動金利ローンや、固定金利の借り換えなどにも影響すると指摘している。
「すべて再交渉となる。
『より高くより長く』は毎日の問題となり、先鋭になっていく。」
ガンドラック氏は、「より高くより長く」の真意について独自の解釈をしている。
「FRBは(インフレ抑制のため)失業率を高めたいと言うが、どうやればいいか。
金融会社や一部テック企業はレイオフをしている。
本当に必要だが大きな声で言えないのは、真ん中にいる企業で、限界的な存在で、金利上昇の圧力を感じ始めている企業が最終的に破綻することだ。
『より高くより長く』ではそれが起こり、本当のことを言えば、それは『より高くより長く』の結果ではなくゴールなんだ。」
潰すことの意義を語れるのが米国だ。
これが米経済に新陳代謝をもたらし、経済を強くする一因になってきたのだろう。
ガンドラック氏は、「より高くより長く」の目標が敗者の退出にあると考えている。
ところが、リスク市場では利上げが終わりノーランディングまで語られる楽観ぶりだ。
同氏は、そうした市場では誤った織り込みがなされていると指摘する。
最後にガンドラック氏は、イールドカーブが長短逆転してからだいぶ経っても訪れない景気後退について尋ねられて答えた。
投資ビジネスの人はせっかちすぎる。・・・
みんなに言いたいのは、すべてのこと、すべてのことは、あなたが考えるより長くかかるということだ。