Reuters:原則に従う日本に要注意

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ReutersコラムニストEdward Hadas氏が日本について興味深いコラム原文)を書いている。
たいへんな悪文なのだが、行間が離れている分さまざまな思いを喚起するものになっている。

「日本ウォッチャーやあらゆる国の経済専門家志望者にとって、この国が示す法則破りの慣例は、2つの大きな教訓を提示している。
第1に、一見して普遍的だったり、時代を超えた真理のように見えたりするものが、実はそうでないことが多い、ということだ。
2に、日本が原則に従っているときは注意しろ、ということである。」

Hadas氏は日本について経済学のあてはまらない国と書いている。
経済学の実態からもう少し正確に言うなら、西側先進国の経済学では日本は説明できないと言いたいのだ。
そのため、3つの具体的事例を示している。

特異な日本の発展パターン

1つ目は明治以降の日本の急速な発展だ。

「開発経済学者は『何か特別な推進要因がなければ急速な成長は、ほぼ不可能』と主張。
それは貿易慣習や、暴力的混乱を伴う社会革命、豊かな天然資源、国際的に連帯したマイノリティグループによる感化などだ。
だが、日本はこのいずれにも該当しない。」

西側先進国の経済学が見てきた発展パターンに日本は当てはまらないのだという。
確かに日本には取り立てて特別な貿易慣習も、(明治以降は)革命も、天然資源も、国際的シンジケートもない。
それどころか、戦争には負けたし、輸出モデルの発展を遂げていながら移民の受け入れにも消極的だ。
彼らの経済学から見て不可思議な存在なのだ。

日本の例から得られる全般的な教訓は明らかだ。
それは、シンプルな経済原則には注意しろ、ということである。
人間の性質はどこでも同じかもしれないが、現代的な繁栄の仕組みは複雑だ。
テクノロジーは世界中どこでもますます似通ったものになっているものの、豊かさを得て、それを維持し、失うありかたは、国によってバラバラなのである。

(次ページ: サル真似の金融政策)