JPモルガン:マイナス/ゼロ金利は5年は続く

JP Morgan

JP Morganが、マイナス/ゼロ金利はあと5年は続くと予想している。
くしくも、老舗銀行内でも見方が割れる結果となった。

JP Morganは、量的緩和が当初、資産価格の安定・銀行の調達コスト低減に役立ったと評価しつつ、長く継続することでの弊害が目立つようになったと指摘している。
日欧の銀行株について、今後も長い間、量的緩和・マイナス金利の影響を受け続けると予想した。

「量的緩和は貸出金利をマイナスに押し下げ、マイナスの貸出金利が2021年まで続くと予想している。
その状態にある限り、(銀行の)利ザヤは改善しない。
収入の60%はネットの金利収入であり、そうある限り、損益は改善しない。
結果、ROEは低いままにとどまる。」

ここで興味深いのは、同じJP Morganによる「QE後に備えよ」との発信とのズレだ。
同じ欧州市場について、なんでこうも違うのか。
ニュースの出どころを見てみよう。

  • 先日QEの出口を見据えろと言ったのは、ロンドンの為替・コモディティ・金利担当。
  • 今回マイナス金利が長く続くと言っているのは、欧州株担当。

世の中の大勢は、欧州の金融緩和が長く続くと考えていよう。
それなのに、規律ある老舗銀行でさえ見方が真っ二つに割れている。
こうした現象は何を意味するのだろうか。
何か見えていない岐路が待ち構えているのかもと考えるのは勘ぐりすぎだろうか。