門間一夫氏:金融緩和として最大限来ている

日本銀行

日銀で調査局長などを歴任した門間一夫氏は、現在のイールド・カーブ・コントールが最大限の緩和度合いに達していると示唆した。
現時点で日銀からも市場からも追加緩和を求める声は出てこないだろうという。

門間氏はBloombergのインタビューで、日銀による新たな金融政策のフレームワークは「金融緩和として最大限来ている」と語った。
9月の日銀による「総括的な検証」は大胆な変化をともなうものだった。
このため、日銀と金融市場が、金融緩和は「最大限」の水準にあると共有できるようになったとの見方だ。
これを是とするなら、現時点で日銀は短期側(日銀当座預金への付利)▲0.1%、長期側(10年債利回り)ゼロ%を「最も緩和的」な水準と考えていることになる。

「これが最大限の緩和だと言っていることに対し、多くの人が納得感を持って受け止めているのではないか。
もっと金利を下げるべきといった議論はそう簡単に出てこないと思う。」

金利水準に対する受け取り方を日銀・市場が共有できたため、市場が無理な追加緩和を催促する展開がなくたった。
市場が行き過ぎた追加緩和を催促した場合、日銀が正しく対応しても期待外れになるため、市場が理不尽な反応を示す展開が見られてきた。

世界的な金利上昇が日本にも波及し始めた。
ゼロ%の長期金利ターゲットに反し、昨日の長期金利はプラス圏で終えた。

日米の金融政策はダイバージェンスを続けるのか。
また、日米の金融環境はダイバージェンスを続けるのか。
あるいは、米国側の金利上昇が一服するのか。
しばらく債券市場は要注意だ。