榊原英資教授:介入ゾーンは90-95円

榊原英資

ミスター円こと榊原英資 青山学院大学教授が、従来通り円高を予想した。
財政・金融政策の発表直後だが、いずれの政策も織り込み済みで、先々限界が近づいているとの認識だ。

先週、日銀が追加緩和に踏み切ったにも関わらず、榊原教授は従前からの円高予想を変えていない。
Bloombergに対し、円高予想を語っている。

「年内にドル円が100円を切る可能性は極めて高い。
今月かもしれない。」

榊原教授は、円高の要因として、米国で利上げが進まない点を指摘する。
米金利が上昇しない中、政府・日銀の為替への影響力が失われているという。
また、政府・日銀が発表した財政・金融政策は、すでに織り込み済みだという。

教授の円高予想はそれだけでは終わらない。

「もしも100円を切れば、90円に向かって下げ足を速めるだろう。
そこで、介入が関心事になる。」

教授が考える「介入ゾーン」は90-95円だ。
この予想を信じるなら、投資家は95円あたりで待っていればいいのかもしれない。

先週の日銀金融政策決定会合では、一部から期待されたヘリコプター・マネーは実施されなかった。
教授は、仮に実施されたとしても、昨年のピーク125.86円に届くことはないだろうという。
金融政策も財政政策も、限界が近づきつつあるとの見方が背景にある。

「金融政策は、効果において最終段階にある。
大規模な財政刺激策も結局は一時的なものに終わるだろう。
公的債務が拡大を続ける中、支出し続けるのは難しい。」