佐々木融氏:為替の動きは限定的、円債に注目

佐々木融

JP Morgan佐々木融氏が、日銀金融政策決定会合が終わる本日21日の為替市場について民放番組で予想している。
ドル円の動きは100-103円と限定的で、むしろ円債市場の動きを注目すべきと語った。

米FOMCと日銀が重なる日程で開催されているが、米利上げがありそうにないこともあり、日銀の注目度が高まっている。
しかも、注目点は日銀会合の結果というより、それを受けた日本国債市場であると佐々木氏は言う。

「海外投資家の中にも、米国債の動きは日銀の会合の結果を受けた日本国債の動き次第とみている人も多い。
(FOMCより)日銀の方を注目すべきだ。」

佐々木氏は日銀会合について2つのシナリオを説明する:

  1. JP Morganの見通し: マイナス金利を0.2%引き下げ-0.3%とする
  2. 佐々木氏個人の見通し: マイナス金利の深掘りはない可能性も高い

2つのシナリオは大きく異なるように見えるが、もたらすドル円レートについては大きく変わらないと佐々木氏は見る。
「ドル円は7月の会合以来続いている100-104円のレンジを大きく抜けることはないだろう」と予想している。

  1. マイナス金利深掘り:「一時的に103円台の円安もありうるが、金融株が下落、リスク・オフで円が買い戻される。」
  2. 金利据え置き:「100円近辺まで円高が進むが、金融株が買われてリスク・オンとなり、円高の動きは限定的となる。」

佐々木氏は、海外の注目が日銀の金融政策よりむしろ日本の国債市場に集まっていると指摘する。
日銀が7月に「総括的な検証」の実施に言及した後、円の長期金利は上昇、それが海外に伝播した。
そうした構図が再燃するのか注目されている。

「本日も、政策金利の上げ下げよりも、イールド・カーブについてどのようなメッセージ・政策が出されてくるかが注目されている。
為替の動きは限定的だが、大きく動きそうなのは円債市場なのではないか。」