モハメド・エラリアンの大統領選予想

モハメド・エラリアン

独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏が、米大統領選のゆくえと市場への影響をBloombergで予想している。
ほどほどのメイン・シナリオと2つのリスク・シナリオが提示されている。

メイン・シナリオ: 大統領はクリントン、議会は共和党

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。大統領選はクリントン勝利、議会は共和党勝利との予想が「最も一般的な予測」だとエラリアン氏は言う。
市場の大勢がこのシナリオを予想しているため、このウェイトを大きく見る形で市場への織り込みが進んでいるものと思われる。
結果、メイン・シナリオでは「市場の反応は比較的穏やかで秩序立ったものに」なり、株式・債券・為替ともにレンジ内の動きにとどまると予想されるという。

テール・リスク1: トランプ勝利

大統領選でトランプ候補が勝利し、保護主義的政策を進めたり、代替案なく金融規制を緩和したりするシナリオ。

  • 株式: 急落
  • 社債: 株式急落が波及
  • 普通国債: 低成長とインフレの綱引きに
  • インフレ連動国債: 財政拡大によるインフレ期待から上昇
  • 為替: ドル高

テール・リスク2: クリントンと民主党がともに勝利

大統領選でクリントン候補が勝利するだけでなく、議会でも民主党が勝利し過半数を取る。

  • 株式: 下落。特に製薬や従来型エネルギーの下げは大きい
  • 債券: 下落。財政出動の可能性が増す
  • 為替: ドル安

なお、「ドル高」「ドル安」という予想は、対円での予想ではない。
したがって、ドル高であっても円高である可能性も存在する。
円高の度合いの方が大きければ、ドル高かつ円高ドル安となりうることに注意すべきだ。
実際、リスク・オフの局面ではしばしばみられる現象である。

エラリアン氏は従前から大統領選挙にかかわる不確実性について警告してきた。
株式市場はトランプ勝利なら5-10%の下落に見舞われうるとして、今は手じまえと勧めていた。