マーク・ファーバー:陰謀の投資セオリー

マーク・ファーバー

スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が、方向性の定まらない投資環境での投資戦略を伝授している。
先の予想がつかないなかで、インフレだけが確からしいように思われ、コモディティ投資が有効と語っている。

現システムの巻き戻しはどう起こるのか

ファーバー氏はインドCNBCで、今後の投資環境について期待できないと語っている。

「今後5-10年のリターンはとても不満足なものになるだろう。
年8-10%のリターンを期待するかもしれないが、そんなことは起こらない。」

ファーバー氏の根拠は明確だ。
各国中央銀行がかつてない大規模な量的緩和を続けてきた状況を持続不可能と考えているからだ。

「現在の金融システムについて、我々は長期的に持続可能でないと考えている。
問題は、どのように巻き戻すかだ。
民主主義の崩壊とともに巻き戻すのか、法や秩序の崩壊とともに巻き戻すのか。
予想がつかない。」

コモディティ投資法

終末博士と呼ばれるファーバー氏をしてもハルマゲドンの具体的な展開は予想がつかない。
一つ予想できるのは、インフレだ。
ファーバー氏の投資戦略は、このインフレがカギになる。

「コモディティ価格が底を打った可能性は高く、インフレは広く加速するだろう。
言い換えれば、人々の生活費は望ましいレベルよりさらに上昇し始める。
これが実質ベースの利益を押し下げるが、これはコモディティ、特に貴金属などの資産には朗報になる。」
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一方、インフレは金利上昇をもたらすから、「明らかに債券にはマイナス、おそらく株式にもマイナス」と読む。
それだけに、コモディティの有利さは増す。
そして、ファーバー氏は具体的な資産配分を伝授する。
保有資産のすべてを金・金関連株に投資するのではなく

「少なくとも25-30%を中央銀行が印刷できない資産に投資しろ」

と教えている。

陰謀説

ファーバー氏は、米大統領選の市場への影響について疑問を投げかけている。

「市場の予想は、トランプ勝利なら資産市場・米国株市場にマイナス、ヒラリー勝利ならプラスというものだ。
しかし、私はこの見方に確信が持てない。
ヒラリーはネオコンであり、戦争屋だからだ。」

ファーバー氏は、従来からこうした陰謀論を口にしている。

「クリントンはすでにさまざまな国を侵略、あるいは支持してきた。
それが、国際的緊張を強めてきた。
一方、トランプは、米国の列強としての地位が次第に衰えてきており、他の国が追い上げており、米国が対抗できず世界の警察ではいられないことをより自覚している。」

ファーバー氏は、FRBが政治的思惑に左右されているというトランプの主張を認めている。
結果、FRBは選挙前には利上げをしないという。
利上げすれば、クリントンに不利に働くと考えるからだ。
ファーバー氏は、FRBだけでなくメディアもまた親クリントン、反トランプだと主張している。