マーク・ファーバー:米国株は半値に

マーク・ファーバー

スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が、米国株について半値に下げると予想した。
終末博士は現状を「みんなタイタニックに乗っている」と表現した。

ファーバー氏はMarket Watchに自身のテクニカル分析を説明した。
S&P 500はいったん2,300まで行った後1,100まで下がると予想している。
(9日の同指数終値は2,181.74)

「まず2,300まで行って、完璧な天井を形成するだろう。
拡大型天井形成は、テクニカル上、最も弱気のシグナルだ。」

ファーバー氏は、各国中央銀行の量的緩和を「大虐殺のレシピ」と呼んでいる。
過去5年のキャピタル・ゲインぐらい、市場の一回の咳で吹っ飛び、S&P 500は1,100前後まで逆戻りするという。

ファーバー氏の根拠はテクニカル分析だけではない。
ミクロやマクロのファンダメンタルズにも危険な兆候が見られるという。

「PSRやPERは劇的に高いわけではない。
しかし、企業収益が成長をやめた今、やはり高い。
企業収益は縮小しつつある。」

と企業収益の動向に不安があるとしたほか、各国の前代未聞の金融政策への懸念を挙げた。

「2007年、米10年債利回りは5%で、欧州はマイナス利回りではなかった。」

各国の超低金利政策が資産インフレを助長したために、転換点になると脆弱性が高まるとの懸念だ。

「私たちはみんなタイタニックにいる。
巨大な資産インフレが解き放たれたんだ。」

終末博士の異名のとおり、ファーバー氏の推奨は基本的に弱気予想だ。
このスタイルについては批判の声も多い。
どういうわけだか、投資の世界では、強気を好み弱気を排斥する気風がある。
ファーバー氏は、自身への批判について、批判者に痛烈にやり返している。

「私をいつも批判する人がたくさんいる。
まず、彼らは金を持っていない。
私はいつも彼らに、過去10-20年の監査済みパフォーマンスを送れと言っている。
比べてみようじゃないかとね。」

ファーバー氏は最近の成功例として、米国債や金への投資推奨を挙げ、自身の推奨の有効性をアピールした。