マーク・ファーバー:ジンバブエとの差はスピードだけ

マーク・ファーバー

スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が、先進各国の金融・財政政策の破綻を占っている。
政策が破綻し政治のバランスが大きく変化した後のシナリオまで網羅している。

ジンバブエとの違いは破綻のスピード

ファーバー氏がいつものように先進各国の放漫な金融・財政政策を批判している。
Epoch Timesから、なぜ先進各国はジンバブエやベネズエラのようにハイパーインフレに見舞われないのかと尋ねられ、興味深い持論を語っている。
ジンバブエは1か国だけで紙幣増刷を行ったため、破綻が早く訪れたのだと言う。
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「もしも、主要中央銀行(FRB、ECB、日銀、BOE、中国人民銀が協調・合意してマネタイゼーション・紙幣増刷を行ったとしたら・・・
実際話し合っている。
そうなら、通貨はお互いの間で暴落しない。
変動はするだろうが、全体の通貨崩壊はない。」

つまり、先進国が似たようなタイミングで似たような政策をとったために、長くもっていると言いたいのだ。
ファーバー氏は、一般論として通貨は暴落しうるものと考えている。
その幅は、不動産・株・債券・貴金属に対して大きなものになるという。
つまり、先進国通貨建てでみると、こうした資産の価格は上昇する。
お金の要らないお金持ちほど儲かる仕組みがここにある。

せめてもの救いは、バブル崩壊の時に誰が損をするかだ。
ファーバー氏は、お金のない「平均的な人にとっては資産インフレはさほど顕著でない」と語っている。

CPIには表れない生活水準の低下

それでもなお、ファーバー氏はインフレを問題視する。
米国での物価上昇率が低位にあるというのは正しくないと指摘する。

「典型的な家族の生活費はもっと高率で上昇している。
保険料、交通・運輸費、学費はみんな上昇している。
たとえば健康保険料だが、典型的な家計は圧迫されている。」

ファーバー氏は、こうした生活費の上昇を中央銀行が考慮していないと批判し、5年以内に現在のシステムは内部爆発を起こすと予想している。

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