ブラックロック:金融政策の価格押し上げは限界に

Blackrock

資産運用の世界最大手BlackRockのRichard Turnill氏が、年後半の資産クラス別投資判断を公表している。
多くのリスク要因が意識され、総じて防衛的な投資戦略になっている。

Turnill氏は、年後半の市場を特徴づける要因をこう指摘する:

  • 長めの金利が下がり、低リターンがさらに下がる
  • 金融政策は、資産価格を押し上げる効果において限界に達した可能性
  • ボラティリティの上昇に備えよ
  • 政治の不透明
  • 世界経済の鈍化

こうした環境分析を前提にして、Turnill氏は大きな見通しを述べている:

債券の中に買えるものがある
地政学的なリスクの高まり、低成長の国々での金融緩和が理由。

欧米の国債は中立
前者は世界のリスクに対するヘッジになりうる。

株式には慎重
企業収益はさらに悪化の可能性があり、バリュエーション(株価倍率など)も高位にある。
株式に強気になるには企業収益の改善、財政拡大・構造改革への転換が必要。

増配、キャッシュフローがあって配当性向の小さな銘柄の株
FRBが利上げを進めた場合にアウトパフォームの期待。

金などオルタナティブ
不確実性が高く低成長の環境では、分散投資に役立つ。

各資産クラス別の見方は次の通り:

 株式  米国
 欧州
 日本
 新興国
 アジア
 債券  米国
 地方債
 米社債
 欧州国債
 欧州社債
 新興国
 アジア
 コモディティ

△:オーバーウェイト、-:中立、▼:アンダーウェイト
(出典: ブラックロックによるレポート