フィッシャー副議長:潜在成長率を押し上げろ

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スタンレー・フィッシャーFRB副議長が、趨勢的な停滞のリスクを警告した。
米経済の潜在成長率を押し上げるような政策ミックスを実行しないと、脱出不能の低成長状態に落ち込むという。

フィッシャー副議長は、いわゆる中立金利が低下していることを認め、その背景に趨勢的な低成長があると語ったとReutersが伝えた。
世界的な貯蓄・投資のあり方が中立金利を押し下げ

「低い中立金利が長く続くだろう。
成長不足で特徴づけられる新たな長期的均衡にはまり込む危険がある。」

と主張した。
中立金利が低いため、各国の政策金利はゼロ近傍にとどまり、非伝統的金融政策が非伝統的ではなく常態化しかねないという。

「超低金利は、周期的な力を反映するのみでなく、経済の潜在成長力が著しく弱まった現れであるかもしれない。」

中立金利の議論は最近、ベン・バーナンキ元FRB議長John C. Williamsサンフランシスコ連銀総裁などが論じ、FRBが利上げをすべきでない論拠とされている。
現在の米国の実質中立金利はゼロ近傍にあると言われているからだ。

フィッシャー副議長は、潜在成長率向上による中立金利の押し上げこそ望みの綱だという。
経済の潜在成長率を向上させるとなれば、当然ながら金融政策だけでできることではない。
「インフラ投資、教育、民間投資の改善、規制改革」が必要とされると注文している。