ファーバー:日欧の量的緩和は永遠に終わらない

マーク・ファーバー

スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が、日欧のQEインフィニティ(量的緩和の永続)を予想した。
システムの崩壊まで資産価格は上昇しうるが、貴金属価格の上昇には劣ることになるだろうと話した。

Business Standardのインタビューで、ファーバー氏は近年のバブルの主因が金融政策にあると語った。
LTCM救済に始まりITバブル、住宅バブル(サブプライム/リーマン危機)とバブルを生んだ。
そして、リーマン危機後、「各国の中央銀行が協調して量的緩和を行い、世界中の資産を買い入れている」と指摘する。
ところが、FRBが執拗に利上げを試みる中、ファーバー氏が注目するのは日欧だ。
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「日銀とECBの資産買入れが終わることはないだろう。
主要中央銀行のバランスシートは1998-2015年の間に16倍に拡大した。
この先20-100倍にならないって言えるだろうか?
量的緩和は、システムが崩壊するまで、終わりのない営みだ。」

ファーバー氏は、量的緩和を強化し続けることで金融緩和の生み出すバブルが長期間維持されうることを認めている。
バブルを崩壊させたくないがために金融緩和が強化され、それが資産価格をさらに押し上げてしまう。
多くの資産クラスで強気相場が見られるのは、こうしたわけだという。
しかし、ここで重要なのは「強気相場」の意味だ。
名目ベースでの価格上昇が本当に長期的な価値の上昇を意味するとは限らない。

「過去30年そうであったように、紙幣の価値が下がる。
今、中央銀行が何をしようが、資産価格は貴金属(金・銀・プラチナ)価格に対して弱くなっていくだろう。」

私たちは、不幸にして物事の絶対的な価値を測る尺度を持っていない。
従来はそれが通貨であったが、中央銀行が通貨の価値の下落を求める今、通貨の物差しとしての有効性は低下した。
仮に、先進各国でこのままデフレ/ディスインフレが続くなら、先進国通貨はいい物差しであり続けるだろう。
しかし、各国が望むように、あるいはそれ以上にインフレが進むようなことになれば、先進国通貨は落ち行く星になってしまう。
ゴールド・バグでもあるファーバー氏は、代わりの物差しとして貴金属を提案しているのである。