ファーバー:ドイツ銀は事実上破綻する

マーク・ファーバー

スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が、ドイツ銀行の信用不安についてコメントした。
同銀は事実上破綻するが、何らかの救済がなされるとし、世界の金融システムの健全化には時間がかかると指摘した。

ファーバー氏はBloomberg Quintに対し広範なテーマについて語った。
最初のテーマは金。
ファーバー氏は、広い意味でのボラティリティが最近の金価格の下げに関係しているといる。

「金は大きく買われている。
(あるヘッジ・ファンドが他の)ヘッジ・ファンドが信用で金を大きくロングしていると知れば、金を売ってそのポジションをスクイーズしようとするかもしれない。
すると、大きなポジションをとっていたヘッジ・ファンドが金を投げて、価格が下がってしまう。
その後には買い戻すこともあるだろう。」

米大統領選挙については、トランプ氏の方がましと答えている。
ファーバー氏はネオコンと無縁の政権ができることを願っているが、クリントン氏は国務長官時代に中東での侵略戦争を支持しており、望ましい候補ではないと語った。
市場への影響については、仮にクリントン勝利なら利上げは遠のき、トランプ勝利なら利上げ確率は高まると分析した。

12月の利上げ可能性について、米経済の減速・企業収益の悪化を指摘したうえで、利上げに適したタイミングではないと指摘する。
金融政策の有効性については、8年にわたるゼロ金利でも経済が回復しきれていないとの観察から、何かがおかしいはずという。

「いい面・悪い面を総合すれば、ゼロ金利あるいは最近待望されるマイナス金利は、経済にとって有害だ。」

超低金利は有害としながら、各国中央銀行に量的緩和政策をとりやめる選択肢はないと断言する。

「量的緩和をやめれば、全体のシステムが崩壊する。
だから、彼らは量的緩和を続ける。
過去18年で主要中央銀行のバランスシートは16倍になった。
まだ20-30倍になりうる。」

ファーバー氏は、こうした量的緩和が経済に悪影響を及ぼすと述べている。

最近のドイツ銀行の信用不安については、リーマン危機を生んだ構図が払拭されていないことが原因だという。
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「ゼロ金利と2007年より高まったレバレッジ(銀行システムでも全債務対GDP比率でも)によって、ドイツ銀行は問題を抱えることになった。
ドイツ銀行はおそらく基本的には破綻する。
しかし、政府は破綻させないだろう。
なんらかの救済策を施すだろう。」

ファーバー氏は今後、欧米の大銀行への規制が強化され、許容されるギャンブルが限定されていくことになると予想する。
規制強化により金融システムは健全化するというが、それには長い時間を要するとも言い添えた。