ビル・グロス:低リターンを覚悟しリスクを減らせ

ビル・グロス

債券王ビル・グロス氏が、リスクを減らしておくよう投資家に推奨している。
Brexitなどの火種は消えておらず、今後もFRBはジレンマに苦しめられ続けるという。(浜町SCI)

FRBも市場もBrexitの嵐を乗り越えたように見えるが、グロス氏は違う意見だ。
まだまだ火種は消えていないとFox番組で語った。

「やんわり言うなら、中間層は前に進むのをためらっている。
Brexitは今後の問題を予言している。
ただ、7-8月には感じられないだけだ。」

グロス氏は、27日のFOMCを予想通りの結果と評した。
FRBの今後の意向は、8月のジャクソン・ホールでの経済シンポジウムを待ちたいという。

「そこでジャネット・イエレン議長の今後のプランが聞けるはずだ。
私は、今後6か月程度の間に1回の利上げを予想している。
市場が予想しているのとほぼ同じで、大きく上回るものではない。」

日米欧の金融政策のダイバージェンスが、FRBの手足を縛っている。
利上げの必要性が無視できない一方、利上げをすれば、ドル高要因となってしまう。
太平洋・大西洋の向こう岸では、日欧が金融緩和を継続している。

「(日銀とECBは)信じられないことに月1,800億ドルも買い続けている。
これは、米国債のネット発行額の3倍にあたる。
金利がマイナスになってもおかしくないし、米金利が今のようになってもおかしくない。」

債券王は、米国債への投資を推奨しない。
あまりにも低金利になってしまったからだ。
一方で、リスクを取りにいく時期でもないという。

「利回りは低すぎ、株価は比較的高い。
リスクがいっぱいだ。
比較的低リスクの投資先においておくべきだ。
リターンは減るが、間違いなくリスクも減る。」