ビル・グロス:トランプ氏の経済政策には期待できない

ビル・グロス

債券王ビル・グロス氏が、トランプ氏の経済政策について期待していないと語った。
個別セクターでは医療分野でネガティブ、防衛分野でポジティブと指摘した。

グロス氏はBloombergで、トランプ勝利にただただ驚いたと明かした。
ポジティブな反応を示した株式市場とは裏腹に、債券投資家であるグロス氏はトランプ氏の政策がクリントン氏のそれより優れているとは考えにくいと語っている。

「経済成長は阻害されるだろう。
トランプ勝利が大いに役立つとは思わない。」

トランプ氏は選挙戦中、インフラ投資・減税など財政出動や規制緩和を唱えてきた。
こうした政策は景気拡大に結び付くものだが、グロス氏はその効果にあまり期待していない。
構造要因(人口動態、レバレッジ縮小、技術改革による雇用縮小など)の方がはるかに大きく、財政や規制緩和はその解決のための即効薬にはなりえないとした。
グロス氏は、米経済成長予想を1-2%に据え置いた。

グロス氏はイールド・カーブについて、海外の経済・金融の状況次第としながらも引き続き上昇・スティープ化が継続しうると予想した。

  • 短期: 市場が安定していれば12月利上げの可能性は残っている
  • 長期: 財政赤字の拡大が見込まれ、上昇の可能性

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日本の投資家は日本国債を売って米国債を買おうとするだろう。
為替ヘッジは40-45bp程度がいいところだが、拡大しているかもしれない。
結果、米10年債利回りにも2%あまりで天井があるかもしれない。」

個別セクターでは医療分野について尋ねられている。
トランプ氏がオバマ・ケアの廃止を公約していたためだ。
グロス氏は、時間がかかるだろうとしながらも「医療は間違いなく俎上に上がる」とネガティブな波及を示唆した。
逆にプラス面としては、防衛関連の債券が軍拡期待で買われうるという。