ビル・グロス:トランプ勝利ならトリプル安

ビル・グロス

債券王ビル・グロス氏が、FOMCの金融政策と米大統領選についてコメントした。
トランプ勝利なら、ドル・株・債券はトリプル安に振れると予想している。

グロス氏はCNBCで、米大統領選の結果いかんでは、為替・株・債券の市場で三重苦を味わうと懸念している。

「トランプ勝利なら、対先進各国通貨でドル安要因だ。
潜在的なボラティリティを考えれば、株安要因。
潜在的なインフレ昂進を考えれば、財政支出増・減税のため、債券安要因でもある。」

とりわけ債券市場については、グロス氏はトランプ勝利でのリスクが大きいと指摘。
トランプ氏は財政拡大を示唆しており、かつ、利上げを模索するFRBを批判しているからだ。
クラウディング・アウトもインフレ昂進も債券にとってはマイナスだ。

「少なくとも減税や潜在的な政策を考えると、トランプはクリントンより財政赤字を増やすだろう。
トランプはこの数か月FRBを攻撃してきたが、これはFRBの中立性・潜在的なインフレ昂進という点からよいことではない。」
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一方、クリントン勝利の場合にについては、グロス氏は
・ドル高要因
・債券・株式に中立
と予想している。

新債券王との評価が高いDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏はトランプ候補勝利を予想・支持する発言をしている。
まともな選択肢がない中「何をやるかわからない方を選ぶ」方がましと語っている。

FOMCがFF金利を据え置いた点については、グロス氏は前回ほど強い反応を見せていない。
金融政策は依然、極めてゆっくりと正常化しつつあると見ているようだ。
ただし、超低金利政策の問題点については引き続き強い懸念を持っている。

「1-2%の実質成長率と金融機関のマージンを圧迫したゼロ金利という事実は、利益成長という意味ではほとんど何も生まなかった。」

低成長と低金利政策はキャッシュフローの側には結果を残せなかった。
しかし、それを割り引く金利の側を狂わせてしまった。
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「我々はいまだに0-2%の罠にはまったままだ。
これは金融資産にとってはよくない。
金融資産は5-6年ほど割高になっていた。」

グロス氏は、あまり注目されてこなかった構造問題が重要と主張する。
人口動態、債務レベル上昇、レバレッジなどだ。
とりわけ、高齢化が進む中で、労働力を若く生産性の高い人材に置き換えることができていない点などが生産性向上の足かせになっていると指摘した。