デビッド・テッパー:市場動向に慎重

米ドル

Appaloosa Managementのデビッド・テッパー氏が、米金融政策と自社の投資戦略について語った。
米国株は目いっぱい評価されているとし、下落しなくとも、今後の高リターンは望みがたいと予想した。

テッパー氏はCNBCで、米国株のバリュエーションは目いっぱいと語った。
これ以上の上昇にはハードルも高いと指摘する。

「これ以上の上げの可能性は、賃金上昇によって圧迫される。
またドル高が始まりそうで、難しい状況にある。」

市場の急落などは「たぶん大丈夫」としながら、「すばらしいリターンは無理」と見ている。

FRBの金融政策については、イールド・カーブ・コントロールについて言及した。

「市場の様々な物事を守るために、FRBはスティープなイールド・カーブを望んでいる。
それが実現するか否かは別として、FRBは(イールド・カーブの)長期側をうまくコントロールできないだろう。」

米国債市場の話ではあるが、中央銀行が長期金利をコントロールできないだろうとの見方を示した。
テッパー氏が言いたいのは、市場金利をねじ伏せられるか否かという点だけではない。
仮に可能だとしても、そうすべきか否かという議論までを含んだ話だ。

「ローゼングレン ボストン連銀総裁が一般論として低金利を懸念している。
ローゼングレンが言っている過度な低金利とはイールド・カーブの長期側の話だ。」

金融政策の不透明感が続く中、テッパー氏はどういう市場の見通しを持っているのだろう。
それには、大きな前提が存在している。
大統領選である。
「一人は判断力が疑われる人物、もう一人は狂った自己満足の愚か者」であるといい、劣悪な選択肢からの究極の選択が迫られているという。

「大統領選の結果いかんで、市場は異なる方向に動くかもしれない。」

この大きな不確定要素ゆえ、「はっきりした弱気ではないものの、とても慎重」なスタンスを取っているという。

「我が社は現在株式市場へのエクスポージャーを軽くし、高額の現金を保有している。
現在、もう少し債券市場へのエクスポージャーを増やしてもいいかもしれない。
少々状況が変わっても、市場に大きく上げる力はない。」