デニス・ガートマン:労働時間の方がインパクトは大きい

デニス・ガートマン

コモディティ王デニス・ガートマン氏が、米雇用統計の結果を受け、9月利上げはないと予想した。
ガートマン氏が注目したのは非農業部門雇用者数ではなく労働時間である。

市場でも見方が分かれている2日発表の雇用統計。
ガートマン氏は結果を悲観的に見ているようだ。
昨日のGartman Letterで週平均労働時間が34.4時間から34.3時間に減少した点に言及、「非農業部門雇用者数に換算すると、少なくとも200千人の減少に相当する」と指摘した。

8月の非農業部門雇用者数増は、市場予想180千人に対して151千人の実績だった。
ガートマン氏は、労働時間減少のインパクトは、こうした差よりもはるかに大きいといいたいのだ。

「この数字は驚きで、これでFOMCが9月に利上げするのは不可能になった。」

ガートマン氏は、貿易赤字、工場受注の伸び悩みなど雇用統計以外にも心配な点が山積していると加えた。

ガートマン氏の悲観論は米市場の大勢と擦り合うものだ。
CNBCは市場に織り込まれた9月利上げ確率を21%と紹介している。
9月利上げについては、米市場は悲観、日本市場は強気といった感がある。
このギャップは何によるものだろうか。
確かに、利上げが見送られれば米市場は安堵し、利上げされれば円安基調が強まる。
互いの希望的観測がもたらしたギャップなのだろうか。