デニス・ガートマン:ユーロ建て金投資は依然有効

デニス・ガートマン

コモディティ王デニス・ガートマン氏が、ユーロ建てでの金投資を推奨した。
米・欧での金融政策のダイバージェンスが見込まれる中、金上昇・ユーロ安の恩恵を受け取れると主張した。

コモディティ王は数年前から、ユーロ建て・円建てでの金投資を推奨してきた。
金価格の回復がたとえ期待ほどにはならなくても、ユーロ安や円安による恩恵を受けられるからだ。

「何年か、金を米ドル以外で買うといいと言ってきた。
円なら4年間、ユーロなら2年半言ってきた。
米ドル建てでの金購入については静かに中立からやや弱気と言ってきた。」

実際、ガートマン氏の推奨後、金価格はドル建てでも上昇し、ユーロや円は弱くなった。

「日欧の金融政策当局が米国のそれより拡張的な政策をとる可能性は相当に高く、その方向性で稼ぐつもりだ。」

ただ、円についてはしばらく前から円高が進んだこともあり、ガートマン氏の考えもユーロの方に傾いている。
ガートマン氏は依然ユーロ建てでの金投資を推している。

「ユーロ安は続き、金融政策当局は拡張的金融政策を続けざるをえないからだ。」

と、ガートマン氏は理由を述べた。
単なる金投資だけでなく為替への投機もこの投資戦略の重大な構成要素になっていることを示している。
為替が重要な構成要素なら、そこで考えるべきは金利、とりわけ米政策金利である。

「FRBは12月に利上げしたくはないだろう。
しかし、11月の米大統領選の前にも何かやりたくないだろう。」

米国も日本も金融政策にかかわる不透明性が拭えない。
米国では利上げ観測が出ては消えを繰り返す。
日本では金融政策の限界や効果逓減が噂される。
金と為替のリスク・リターンを掛け合わせるガートマン氏の戦略は、リスクの所在をよく理解した上で取り組むべきものだろう。