ジャック・ボーグル:イールド・ハンティングは最悪

米ドル

Vanguard Groupの創始者Jack Bogle氏が、現在をかつてない極端な高リスク状態と評した。
低リターンが見込まれる中、コストの低いインデックス・ファンドはますます優位性を増すだろうという。

インデックス・ファンドの先駆けボーグル氏はWSJに対し、今後10年の投資利回りは低水準になるだろうと語っている。
結果、低コストですむインデックス・ファンドの優位性はますます高まると予想している。
ボーグル氏の座右の銘は「市場を先読みするな」だ。

ボーグル氏の環境認識は厳しい:

「われわれは極端にリスクの⾼い世界にいる。
思い出せる限りで最もリスクが⾼いかもしれない。」

ボーグル氏の予想モデルによれば、今後10年のネットのリターンは2%にすぎないという。
株価は過去に比べ割高で、企業収益・経済成長は振るわないだろうという。
かと言って、「何もしなければ何も得られない」ため、投資をやめるべきではないと説く。
その際、「利回りの追求が最悪の⾏為」であると警告し、「極めて低コストで株式・債券に分散投資」すべきと説いた。
自身のポートフォリオの構成比は株式と債券が半々で、債券は長期を避けている。

こうしたボーグル氏の成功に対し、高い信託報酬等を受け取るアクティブ運用ファンドは批判的だ。
ビル・アックマン⽒は「インデックス・バブル」の可能性を示唆し、「パッシブ型のインデックス運⽤は株価や経済全般の資本配分にゆがみをもたらす」と批判した。
インデックス運用のシェアが上がれば、何かの理由で上げた銘柄がさらに買われ、下げた銘柄がさらに売られることになりかねない。
これは、本来あるべき資本の配分を極端なものにゆがめてしまう。

こうした批判に対し、ボーグル氏はインデックス運用がシェア100%を占めることはありえないと反論する。
アクティブ運用の投資家が残る限り、彼らが「これまで通りに正確に」市場の価格を形成してくれるはずと皮肉っている。