ジャック・ボーグル:インデックス・ファンドは悪くない

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Vanguard Groupの創始者Jack Bogle氏が、インデックス運用について語っている。
業界一部からの批判に対しパッシブ運用・インデックス運用を擁護する議論を展開している。

ボーグル氏がBloombergとのインタビューで広範なテーマについて語っている。
その中で、インタビュアーはSanford C. Bernsteinが8月に公表した「農奴制への静かな道:なぜパッシブ投資はマルクス主義より劣るか」の一節をボーグル氏にぶつけている。
同社は、インデックス運用が株式間の相関を高め、同じ方向に動きやすくすると指摘。
それが「資本の効率的な配分を阻害する」と指摘していた。
ボーグル氏はこの主張を「愚か」と退け、その理由を挙げた:

  • 株式の流通市場での売買は株式の所有者の変更であり資本の再配分ではない。
    IPOなど(増資等)もあるが、市場全体から見れば極めて小さい部分。
  • インデックス運用が株式間の相関を高めた可能性があるとの証拠がいくつかある。
    しかし、買い手のいるところには売り手がいるのであり、インデックス投資が市場を歪めたとは言えないはず。

ボーグル氏はSanford C. Bernsteinの主張について、アクティブ運用者として「利害を有する」者の意見と評した。
こうしたボーグル氏の弁護には説得力があるだろうか。
理屈の上では分が悪いように思えるが、現実にはそれほどおかしなものでもないかもしれない。
今のところ、インデックス運用のシェアがそれほど大きくないからだ。

「現状(インデックス運用のシェアは)10-15%だ。
これは容易に50%まで上がりうる。」

ボーグル氏が見込むインデックス・ファンドの高い将来性は、別の課題も浮き上がらせる。
インデックス・ファンドが安きに流れ、経営陣の喜ぶような議決権行使を行うのではないかとの危惧だ。
これについてもボーグル氏は、インデックス・ファンドが問題ではなく解決法であると主張する。

「古いウォール街のルールは『経営陣が気に食わなければ株を売り払え』だった。
インデックス・ファンドはこのルールに従うことはできないので、残ったルールはただ一つ:『経営者が気に食わなければ直せ』だ。
議決権を行使し、話し、議論し、促し、拍手する。
実際、大きく動き出している。
ジェイミー・ダイモン氏とウォーレン・バフェット氏ら卓越した人たちが年初に公表した『コーポレート・ガバナンスの原則についてのコンセンサス』がそれだ。」