ジム・ロジャーズ:金利は上昇、ロシアが有望

ジム・ロジャーズ

冒険投資家ジム・ロジャーズ氏が米大統領選後の投資戦略について語った。
世界的に金利が上昇すると予想した上で、ロシアへの投資が有望とコメントした。

選挙後の市場は日本市場などで一時急落があったものの、米市場では力強く上昇を続けている。
選挙前、トランプ勝利なら株が急落すると予想していたロジャーズ氏だが、現在、反対方向に進んでいる点についてCNNで解説している。

「トランプは減税をやるといっており、これは国民・経済にいいこと。
インフラへ大金を投じるともいっている。」

ただし、ロジャーズ氏は諸手を挙げて喜んでいるわけではない。
トランプ氏の政策の実現可能性・市場の上げの持続性に疑問も投げかけている。

「私はどこからその金が来るのかわからないが、トランプはそう言っている。
そしてみんなそれに熱狂している。」

米国が財政拡大路線に進むと予想される中、ロジャーズ氏は世界の金利が上昇に転じると予想している。
財政拡大が金融市場をタイトにする一方、世界的に金融政策のフェード・アウトが予想されているためだ。
また、米国ではインフレ基調が鮮明になりつつある。

「金利が上昇するのは疑問の余地がない。
米国だけでなく、外国でも起こるはずだ。」

金利上昇の一因ともなりうるインフレ。
最近では、2%の目標を大きく超えて上昇するとの見方も出始めている。
一般論としてインフレに強いとされている金について、ロジャーズ氏は方向性を尋ねられたが、その見方は従来どおりそう単純なものではない。

「金は保有しているが、買ってはいない。
金価格はしばらく下落すると予想している。」

ロジャーズ氏が目を向けている市場はロシアだ。
制裁が強化されるにつれややトーンが下がり気味だったが、トランプ勝利で息を吹き返した。
トランプ次期大統領とプーチン大統領は相思相愛のように見えると指摘、明確に「買い増している」と宣言した。

ロジャーズ氏がトランプ氏の政策で最も懸念していたのが保護貿易主義であった。
保護主義が貿易戦争を引き起こし、多くの破綻を生むというのが歴史の常であると言ってきた。

「トランプ氏は就任したらすぐに中国やメキシコからの輸入に関税を課すと言っている。
貿易戦争は誰にとっても利益にならず、皆が損をする。
もしも始まれば経済的困窮をもたらす。」

ロジャーズ氏は中国株への態度を聞かれ、保有しており、売っても買ってもいないと答えた。
ロジャーズ氏の中国びいきは有名だが、さすがに次期大統領が報復関税を課すと言っている中で買いには入れないようだ。