ジム・ロジャーズ:米ドル・バブルの可能性

ジム・ロジャーズ

冒険投資家ジム・ロジャーズ氏は、安全資産を求める動きが米ドル・バブルを生みかねないと警告した。
米ドルは安全資産との錯覚が、世界のマネーを米ドルに引き寄せるという。

ロジャーズ氏のインタビューの様子をBusiness Insiderが伝えている。
さまざまな懸念材料が次々と降りかかる最近の展開に、ロジャーズ氏は米ドル選好が強まると予想する。

「米ドルは過大評価されつつある。
混乱の度合いによっては、ドルはバブルになるかもしれない。」

何が安全資産なのかがわかりにくくなる中、世界のマネーが米国に集まってくる。
これが米ドルを押し上げる。

「ドルは強く、今後も強くあり続ける。
世界の動向によってみんながパニックに陥っているからだ。
パニックでは、安全資産が求められる。」

パニックの一つの種は米国株市場だ。

「みんなS&P 500を見て、いい状況だと考える。
でも、その中身を見たら、こう言うはずだ。
『なんてことだ。何が起きているか、見てみろ』
私たちは問題を抱えてきたし、今年もそれが起こる。」

ロジャーズ氏のシナリオは、これでは終わらない。
ドルが好まれるのは錯覚のためというのがロジャーズ氏の考えだ。

「今のところ、ドルが安全資産だと思われているが、そうではない。
決してそうではない。」

理由が錯覚であっても、それが多数派であれば、市場はその方向に動く。
その流れに逆らうことなく、ロジャーズ氏は米ドルをロングしている。

「それでも、私は米ドルをたくさん保有している。
みんなが安全資産と思っているからだ。
世界が崩壊する時、ドルが買われる。
これは、ドル高を意味する。
人民元、ユーロ、英ポンドを含め他の多くの通貨が下げる。
他にもたくさん下げるだろう。」

ロジャーズ氏は、昨年あたりから米ドル・バブルを予想していた。
市場・経済の混乱が米ドル買いを誘い、米ドルがバブルになるというシナリオだ。
さらに、その後の金への乗り換えを示唆していた。
この戦略は当たっているのだろうか。

米ドルの実質実効為替レートと金価格

ロジャーズ氏からすれば、金価格の上昇が予定より早すぎるという印象なのではないか。
それとも、これから起こる危機で金が下げに向かうとの予想なのだろうか。