ジム・ロジャーズ:米ドルは大きな欠陥を抱えた通貨

ジム・ロジャーズ

冒険投資家ジム・ロジャーズ氏が、IMFのSDRへの人民元採用についてコメントした。
人民元採用は世界の交易シェアの変化によるものであり、人民元は将来米ドルに代わって世界の準備通貨になる可能性があると語った。

ロシアRTのインタビューで、ロジャーズ氏はSDRへの人民元採用の理由を「元が世界で最も重要な通貨であるため」と解説している。
15年前には中国が通貨を持つことさえ知られていなかったが、今では5番目によく使われる通貨に躍進したと語る。

「(人民元は)ロケットのように高みに上がった。
将来はもっと重要になるはずだ。」

これまでSDRは米ドル、ユーロ、英ポンド、円の順のウェイトで構成されていた。
新たな構成比は米ドルを41.7%、ユーロ30.9%、人民元10.9%、円8.3%、英ポンド8.0%となる。
人民元は今回初めて採用され、3位の構成比を占める通貨となった。
日本円は英ポンドの順位低下により4位にとどまることとなった。

ロジャーズ氏は、SDRの構成比は形式的なものにすぎないと冷静だ。
SDRの構成比は貿易フローによって決まってくるものであり、第3位であることはすごいことだが、だから何かがどうなるものでもないからだ。

ロジャーズ氏は、将来、皆が人民元を使うようになると予想する。
現状は、売買ができないなど、人民元は問題を抱えているが、そうした規制も徐々に解放される方向に向かうだろうという。

「(人民元は)守られた通貨だ。
しかし、最後にはそれも変わり、米ドルに挑むことになろう。」

ロジャーズ氏は、すでに人民元が香港、マカオ、シンガポールなどで流通し始めていると指摘する。
同様の流れは、準備通貨としての性格にも及んでいくという。

「見通せるホライズンで言えば、人民元は米ドルに代わって世界の準備通貨になりうる唯一の通貨だ。
まだそうなってはいないが、急速に変化している。
米ドルは大きな欠陥を抱えた通貨だ。」