ジム・ロジャーズ:本当の要因はOPECじゃない

ジム・ロジャーズ

冒険投資家ジム・ロジャーズ氏が、原油相場について予想した。
OPECの減産合意はその履行を見守る必要があるとして、むしろファンダメンタルズの改善に目を向けるべきと諭した。

ロジャーズ氏はインドETの番組で、OPECの減産合意について意外ではなかったと語った。

「しばらく、実際に(減産が)実行されるか様子を見よう。
もう30-40年こうした合意を見てきた。」

合意と合意違反を繰り返してきたOPEC加盟国をロジャーズ氏は信じていないようだ。
とは言え、合意があった以上、市場はそれに振られる。
ロジャーズ氏はしばらくは原油が上げる可能性を認めている。

OPEC合意とは別に、ロジャーズ氏は原油相場に強気である理由を語る。
そもそも原油のファンダメンタルズが改善しているのだという。

「世界的に劇的に油田開発が減少している。
シェール開発も減少している。
ファンダメンタルズは引き続き改善する。
OPECはすりぬけるかもしれない。
本当に重要なのはOPECじゃなく市場なんだ。」

短期的な材料を求めたがる市場の関心をよそに本質論を唱えられるところが伝説の投資家たるところだろう。
ロジャーズ氏は原油相場について、しばらくはこれまでと同じ30-40ドルのレンジを予想した。
下向きよりは上向きの確率の方が高いという。
世界の原油備蓄が今後も減少すると見ているからだ。

ロジャーズ氏は、トランプ次期大統領の政策がコモディティとその売り手に恩恵をもたらすと予想する。

「トランプ氏はインフラに巨額を投じると言っているが、これは需要を劇的に増加させる。
米国とその他の国で需要増となるのは確実だ。」

一方で、トランプ氏の唱える財政拡大については、持続可能性について懸念も示している。
今までのところ減税・歳出増の財源が提示されていないからだ。

「今のところみんなドルを欲しがっているから、トランプ次期大統領は(資金調達)できるかもしれない。
しばらくはそうした状況が続くだろう。
そのうちはコモディティ需要も続くはずだ。」

金については従前の見方を継続している。
現在、金を買っていないとし、保有はしており、一部ヘッジしていると明かした。
1,000ドルまで下げれば、大いに買い増すと語った。