ジム・ロジャーズ:反転はすでに始まっている

ジム・ロジャーズ

冒険投資家ジム・ロジャーズ氏は、市場環境の反転が進みつつあると警告している。
リスク回避のためのドル買いが米国でバブルを生みかねないと予想、米ドルへの思い入れを語っている。

中国国営CCTVがロジャーズ氏の警告を報じている。

「逆転はすでに始まっている。
まだドラマチックではないかもしれないが、間違いなく始まっており、たくさんの人がお金を損している。
十二分に心配すべきだ。」

ロジャーズ氏は、各国の債務が増加している点を挙げ、金融市場の高ボラティリティが数年続くことになると予想。
金はリスク回避の受け皿に適しているとしたが、足元では米ドルの方にこだわりたいとしている。
皆が米ドルを安全資産と思い込んでいるからだ。

「今、どちらかを選ぶとすれば、米ドルを買う。
世界を見回すなら、日本円、ユーロ、露ルーブルだ。」

世界で何か起こるたびにリスク回避の動きが巻き起こる。
ロジャーズ氏の言うように米ドルが買われるなら、世界のマネーは米国に集まっていく。
それがバブルを引き起こしかねないとロジャーズ氏は警告する。

「まだバブルではないが、そうなる可能性は高い。
2018年にはバブルになるかもしれない。
そうなれば、持っている米ドルを売りたい。」

FRB利上げについては、ロジャーズ氏は米大統領選後の12月を予想している。
仮に、FRBが利上げを後倒しにしても、市場が自然に市場金利を上昇させる可能性があるとも語る。

「市場は、金利を押し上げるかもしれない。
市場は、あなたのことなんか知らないと言うかもしれない。
市場は、心配で怖いからという理由で、金利を押し上げるかもしれない。
政府が何と言おうが、みんな高い金利の方がいいはずだ。」

バーナンキ元FRB議長は、FRBが市場金利を押し下げたのではないと言っている。
自然利子率が下がったから、それに合わせるためにFRBは政策金利を引き下げたのだという。
つまり、経済のファンダメンタルズが本当に良ければ、金利は自律的に上がる。
(米国債市場のように、深み・流動性のある市場の場合の話。)
米国のイールド・カーブは、FF金利から飛び立つ時が来るのだろうか。