ジム・ロジャーズ:債券は持たない

ジム・ロジャーズ

冒険投資家ジム・ロジャーズ氏が、得意の弱気予想をエスカレートさせている。
相次ぐ混乱が米ドル高を引き起こすとした他、債券は米国債であっても持たないと語った。

豪AFRによれば、ロジャーズ氏は多くの問題(欧州での分離主義、米年金の苦戦、量的緩和の失敗、高い債務レベルなど)が表面化すると予想し、そうした混乱への備えをするよう勧めている。

貿易戦争、破綻、戦争

「みんな準備した方がいい。
世界にとても深刻な問題が起こるだろう。
貿易戦争は常に破綻をともなう。」

各国の為替介入・保護主義的な動きが貿易摩擦を生み、それがどこかで破綻を引き起こすとの予想だ。
以前、ロジャーズ氏は、この破綻の先に戦争があるとも話していた。

米ドル・バブル到来?

こうした弱気予想への備えの一つが為替だ。
ロジャーズ氏は従来どおり米ドル保有を継続している。

「米ドルが割高になり、バブルになりうると考えている。」

ロジャーズ氏は以前から、危機によってリスク・オフの米ドル買いが起こると予想していた。
米ドル・バブルが起これば、そこで利益を確定したいとのシナリオだ。

債券は保有せず

ロジャーズ氏は多くのリスク要因と空前の超低金利を目の当たりにし、債券投資に慎重になっている。

「世界のどこの債券も保有していない。
もしも米国債を持っていたら、売るはずだ。」

農業と水資源に強気

ロジャーズ氏はオーストラリアでも農業に強気だ。
豪農業ファンドの顧問も務め、逆張り投資家らしい予想を語る。

「30年間弱気相場が続いたものは何でも、一たび相場が転換すれば最もエキサイティングな投資先になる。
一番いいのは農家になるか、農地を買って誰かに貸すこと。
今後10年、農業はいいリターンが上がるだろう。」

ロジャーズ氏は、農業へのその他の投資方法として先物、インデックス・ファンド、ETFなどを挙げた。
農業以外にも、水資源関連の資産に強い関心を示している。