ジェイミー・ダイモン:米10年債利回りは異常に低い

ジェイミー・ダイモン

JP Morganのジェイミー・ダイモンCEOが米長期金利についてコメントした。
現在の米長期金利は異常に低いとし、米長期国債は買っていないと明かした。

ダイモン氏は米10年債を買っていないとCNBCで語った。
最近の激しい動きを少々心配しているという。

過去1年の米10年債利回り

その上で、短期的な動きも心配ではあるが、よりファンダメンタルズに沿った変化に注目すべきという。

「米国が適切な経済成長を回復したら、金利の正常化が始まる。
(イールドカーブの)短期側に注目すれば、25ベーシスなんてたいした大きさではない。」

そして、FRBはしつこく金利正常化を狙っている。

過去10年の米10年債利回り

リーマン危機から8年、今の状況をリーマン危機から全く回復していないとするのには無理がある。
一方、長期金利は少し戻したとは言え歴史的低位にある。

「現実は、金利の正常化が始まっているということだ。
私はそれはいいことだと考えている。」

ダイモン氏は金利の正常化を前向きにとらえている。
理由こそ述べないものの、低金利の継続の弊害が念頭にあるのであろう。
過度の低金利はさまざまなタイプの金融機関の収益機会を奪う。
収益にならず逆ザヤにさえなりかねないため、金融機関は本来の機能を果たさなくなり、金融システムの機能不全が起こる。
これを避けるためにも金利の正常化が必要だ。

仮に金利の正常化(FRB利上げ)が前に進めば、米長期金利はどこまで上昇するのか。

「もしも金利が正常化すれば、10年債はもっと正常な価格になる。
現在の価格は正常な価格ではない。
だくさんのさまざまな理由から極めて低い利回りであり、わが社では今積極的に取り組んでいない。」

残念ながら具体的な数字は語らなかった。
かわりに、過去50年の推移を見直しておこう。

過去50年の米10年債利回り

ダイモン氏は以前、「金利は上がり始めると速い」と語っている。