ゴールドマン:2017年はコモディティ高

Goldman-Sachs

米ゴールドマン・サックスが、2017年のコモディティ価格を占っている。
工業原料について強気の見方を示す一方、金については短期の見通しを下方修正している。

ゴールドマンが2017年のコモディティ相場(原油、石炭、鉄鉱石、ニッケル、亜鉛)について4年ぶりにオーバーウェイトに上昇修正したとTheStreetが伝えている。
数値予想は自社開発の指数Goldman Sachs Commodity Indexのベースで次のとおり:
・今後3か月: +9%(従前は▲2%)
・今後6か月: +11%(同+1.7%)

「ゴールドマンでは、最近の世界のPMI再加速がコモディティ市場の循環的な強気相場入りを示唆するものと見ている。
政策要因の供給制約によって原油・原料炭・ニッケルが短期的に恩恵を受ける。
また、経済的な理由から供給が減少するため、天然ガス・亜鉛の価格が上昇する。」

ゴールドマンは、選挙後の工業用金属の急騰をトランプ次期大統領への期待とする考えから距離を置いている。
減税・インフラ投資拡大への期待のためとするのが魅力的な話としながら、もっと本質的なトレンドが背景に流れていたというものだ。

「ゴールドマンでは、この上昇は2016年初めから始まったリフレ傾向が継続しているものと考えている。
インフラ・プロジェクト拡大を狙った信用刺激策や政府による石炭供給削減を中国が始めたことでリフレ傾向が始まったのだ。」

底流にあるのが期待ではなく実績があるのなら、このコモディティ高はかなり堅固なトレンドをなすものとも考えられる。

一方で、ゴールドマンは金価格の予想を次のように下方修正している:
・今後3・6か月を1,200ドルに下方修正
・1年を1,250ドルに据え置き

目下進むドル高は持続・継続するのだろうか。
仮にドル高とドル高でのコモディティ高が共存するならば、円建てでは推して知るべし。
日本にコスト・プッシュという不毛なインフレ圧力が押し寄せることになる。