ゴールドマン:長期金利ターゲットは財政従属を助長する

Goldman-Sachs

ゴールドマン・サックスが日銀の「総括的な検証」についてマクロ経済モデルを使って分析している。
新政策はそれ自体では経済を加速しないとし、あわせて3つのリスクを指摘している。

ゴールドマンの分析結果をFXStreetが伝えている。
ゴールドマンは新たな政策フレームワークの分析から得られた3つのインプリケーションと3つのリスクを説明する。

  • 新たな政策は緩和強化ではなく方法の変更であり、それ自体では経済を加速しない
    「経済加速のためには、インフレ期待がフォワード・ルッキングになり、投資家が(日銀の)オーバーシュート型コミットメントを信頼できると考える必要があるが、いずれもそうなっていない。」
  • 新たな政策は国内でのプラスのショックが及ぼす経済への恩恵を大きくする
    例えば、長期金利ターゲットは金利上昇懸念を取り払うため、財政政策をさらに強力にする。
  • 新たな政策は世界経済の成長改善や世界での金利上昇の恩恵を大きくする。
    日本が金利を抑え込めば、海外経済の改善・金利上昇がもたらす金利差は大きくなり、円安圧力となる。

一方、ゴールドマンは3つのリスクも説明する。

  • イールド・カーブ・ターゲットは(プラスの効果も増幅するが)マイナス効果も増幅する。
    このマイナスを小さくするには、(上下)対象の(金利)目標でなく、金利のキャップを選択することだ。
  • 新たな政策は巨額(もしかしたら際限のない)の国債買入れを必要とするかもしれない。
  • 継続的な長期金利ターゲットは財政従属を助長し債務の持続可能性を低下させる。

さて、新たな金融政策フレームワークには期待していいのか悪いのか。