ゴールドマン:本当のテーマは賃金上昇とインフレ

Goldman-Sachs

米ゴールドマン・サックスが、米国での賃金とインフレの上昇について注意喚起した。
インフレが上昇すれば株式市場、特にシクリカルなセクターに恩恵が及ぶと予想した。

大統領選を控えた先週金曜日、米ゴールドマン・サックスはその先の本質を見失わないよう投資家に呼びかけた。
CNBCが伝えている。

「投資家は選挙にばかり目をやるが、株式は賃金上昇と期待インフレに注目している。」

このインフレ傾向が来年、一部の株式銘柄にアウトパフォームをもたらすというのだ。

ゴールドマンは第3四半期の企業業績に慎重な見方をしている。
上方修正も多いが、弱気の見通しやEPS予想の下方修正も目立つ。
企業は特に賃金上昇のリスクを口にするという。
低賃金を維持できるか否かが今や企業の大きな優劣になっている。

最近FRBのイエレン議長フィッシャー副議長が相次いで発言したように、FRBには高圧経済を望む様子もうかがえる。
FRBが高圧経済を選択すれば、ゴールドマンが注目するインフレ期待はさらに高まる。
これは、銘柄選択にどういう影響を及ぼすのか。

「インフレ上昇は債券に似た性質の銘柄(生活必需品など)に対するシクリカルなセクターの優位性を支えるだろう。」

記事では為替への影響は触れられていない。
仮にインフレ上昇で名目ドル金利が上昇する場合、ドル高要因とはならないことに留意したい。
本質的に為替に影響するのは実質金利差であり、逆に高インフレはドル安要因である。