ゴールドマン:日銀の国債買入れは限界が近い

Goldman-Sachs

ゴールドマンまでもが日銀の金融緩和限界説に乗っかったとBloombergが伝えた。
日銀は早いペースで巨額の国債を買い入れてきており、市場に買える玉がなくなることが心配されている。

日銀が買い入れた国債は、少しずつ償還を迎えていく。
それをオフセットして保有国債残高とマネタリー・ベースを拡大するには、現在の予定買入れ額を5割増にする必要があるとゴールドマンは試算する。
中長期のゾーンはすでに相当に買い入れている。
超長期は、保険・年金が手放したがらない。

「日銀は買入れ対象を国債以外に変えることもできるだろうが、流動性があって巨額に存在するものはない。
市場の期待が変化しない限り、政策の持続可能性への疑問はやまない。」

最近の国債の下落も、そうした買入れ限界説であろうと、ゴールドマンは推測している。

ゴールドマンは、他に買入れが考えられる資産クラスとして、地方債、社債、MBSを挙げている。
しかし、これらの買入れは「疑似財政政策」と取られる可能性が高いという。

「代わりとなる資産クラスの一覧を見ると、容易に結論が導ける。
大きさ・流動性の観点から国債に代わるものはないということだ。」

他に選択肢がないのだから、国債の玉を探すしかない。
やはり、長い残存期間の国債を多く持つ保険・年金に目を向けることになる。
どうすれば、彼らは超長期国債を売るのか。
ゴールドマンは、売らせるためには、価格が下がると思わせなければいけないという。

異次元緩和は大量の国債を買い入れ、金利を押し下げてきた。
つまり、価格を押し上げてきた。
これが続くと思うなら、誰も手持ちの国債を売らなくなる。
売らせるためには価格下落(金利上昇)が必要だ。
これは小幅ながら引き締めだ。
なんとも皮肉な話ではないか。

ゴールドマンは、日本に対しヘリコプター・マネーも迫っている。

「財政・金融政策が協調し、債務のマネタイゼーションのようなことになると信じない限り、人々の感じ方は変わらない。」