ゴールドマン:債券は雨、株は雨のち曇り

Goldman-Sachs

ゴールドマン・サックスの米国株・米債券に対する見方を復習しておこう。
ゴールドマンは、債券利回りが緩やかに上昇し、株価はやや下げた後、現状なみに戻すと予想している。

ゴールドマンのグローバル・マクロのリサーチ責任者(ロンドン)はBloombergに対し、2017年初めまでに米10年債利回りが2%に到達すると予想している。
(16日の同利回りは1.69%。)
そして、同予想の根拠を3つ挙げている:

  • 債券バリュエーションは現在伸びきった状態にある
  • QEは影響力を失いつつある
  • 皆が財政政策を期待している

金融政策の限界が感じられる中、金利が極端な低位から自律的に反発すると見ているようだ。
この金利上昇は資産価格にとっては逆風である。
しかし、ゴールドマンは

「結果として起こる株式市場の下落のため、債券利回りの上昇ペースは緩慢になりうるが、反転はしないと見ている。」

と語り、株価下落がリスク・オフの債券買いの流れを再開させる可能性を退けている。
さらに、金利上昇が経済を悪化させるとの主張についても心配ないという。

「重要な点であるが、我々は、債券プレミアムの正常化がこうした低い水準においては経済回復にとって有害とは考えていない。」

さらに詳しく、ゴールドマンの米国株に対する考えを見ていこう。
ゴールドマンの米国株担当ストラテジストの11日のレポートをBusiness Insiderが伝えている。
S&P 500指数が今後12か月で2,175に向かうと予想し、5つの理由を挙げる:
(16日終値は2,139.16。)

  • ゴールドマン独自の市場センチメント指数によれば、現状は「極度に強気」であり、統計上では来月中の2%下落が予想される。
  • 政治的不確実性がPERを低下させる。
  • 最近の米経済データは期待外れ。
  • 弱い経済データは予想PERのダウンサイド・リスクを指し示している。
  • S&P 500のメジアンの百分位は98なのに対し、現状は84と、株式バリュエーションは伸びきっている。

ゴールドマンは先月初め、米国株への見方について、12か月のホライズンで中立としながら、3か月では中立から売りに下方修正していた。