ゴールドマン:トランプ・ショックで新興国リスク増大

Goldman-Sachs

米ゴールドマン・サックスが、2017年の新興国市場を占っている。
予想のポイントとして、短期の原油・長期の金利上昇に注意すべきと指摘した。

ゴールドマンは「2017年 市場の10大テーマ」の中で、新興国へのトランプ・ショックは一時的なものとしていた。
特に、日本を除くアジア株は来年12%リターンの可能性もあるとしていた。
しかし、Bloombergが伝えたより詳細な予想を見ると、そう明るいものではないことがわかる。
その予想とは

  • トランプ勝利後、下方リスクは増大し、今年見られてきた現地通貨建て債券の上昇が繰り返される可能性は低い。
  • 中国: 安定が基本シナリオだが、ヘッジするのは間違いではない。
    人民元の売りの他、低金利のアジア通貨(韓国ウォン、マレーシア・リンギット、シンガポール・ドルなど)のリスクをヘッジするのもよい。
  • 新興国通貨に投資したい場合、ブラジル・レアル、チリ・ペソ、南アフリカ・ランドが候補。
  • トルコ・リラとマレーシア・リンギットは振るわない。
  • 短期的には原油関連株、長期的には金利上昇リスクに注意すべき。
  • 全体として途上国の企業収益は改善する。

見てわかるとおり、新興国とは多様だ。
個々の国の事情を見ることが大切であることがわかる。
あるいは、投資信託のような分散したポートフォリオに投資し、リターンとリスクを平均化するのも一法だ。
その場合、下方リスク増大を信じるなら、今はタイミングではないかもしれない。

日本人が比較的慣れ親しんでいる外貨投資としては、シンガポール・ドル、南アフリカ・ランド、トルコ・リラなどが上がっている。
ポジティブに上がっているのは、経常赤字が縮小するかもしれない南アフリカだ。
あとの2つにはクエスチョン・マークが付けられている。