ゴールドマン・サックスが弱気スタンスを続ける理由

Goldman-Sachs

この1年、米ゴールドマン・サックスの弱気姿勢が際立っている。
報道で伝わってくる限り、当分の間、投資銀行界の雄の弱気は変わりそうにない。(浜町SCI)

ゴールドマンの弱気ぶりが市場参加者を恐れさせている。
その真意を測ろうとメディアも注目を続けているが、ETF Daily Newsもその一つだ。
PERにかかわるゴールドマンの相場観について紹介している。
ゴールドマンは、

「現在のPER拡大サイクルは歴史上最大のものの一つだ。
2011年9月以来、S&P 500の予想PERは75%(10倍から18倍)も拡大した。」

と、今回のPER拡大が大幅なものだったと強調している。
そして、現在のバリュエーションを危ぶむ理由をいくつか挙げている:

  • 過去9回のPER拡大サイクルでの平均拡大率は50%にすぎない。
  • 18倍の予想PERは、歴史的なバリュエーションの百分位で言うと88%にあたる。
  • 2016年通年の調整後EPSは3年連続の横ばいが見込まれ、収益成長がともなっていない。
  • 低金利のため年金債務が負担となり、金融収支も悪化する。
  • 現在の市場最高水準の利益率が、賃金上昇によって圧迫されていく。
  • 市場が予想する以上にFRBがタカ派になると予想される。

1976年以降で見ると、今回より大きなPER拡大は2回しかないのだという。
その2回とは

1984-87年 111% ブラック・マンデーの22%の崩壊で終わった
1994-99年 115% ITバブル崩壊で終わった

いずれも、いい結果に結びつかなかった。
せめてものなぐさめは、現在のPERもその拡大率もバブルの頃ほどは飛び抜けていないところだろう。