グロス:これで利上げできなきゃもうできない

ビル・グロス

債券王ビル・グロス氏は、FRBが来年3-6月までに2回の利上げを行うよう求めた。
8月の非農業部門雇用者数増が150千人以上なら利上げを行うべきという。

月例書簡で金融緩和を厳しく批判したグロス氏は、Bloombergでも、誰も予想しないようなペースでの利上げを求めている。

「カモン! 9月に25ベーシスの利上げだ。
カモン! 6-9か月後にもう一回だ。」

Bloombergによれば、金利先物市場が織り込む利上げ確率は
・9月利上げが36%
・2017年末までに2回の利上げが47%
となっており、グロス氏の提案はかなり市場の先を行くものだ。
グロス氏は、各国中央銀行が低/マイナス金利中毒に陥っているとし、たとえ今苦痛を味わうことになっても悪癖を打ち破るべきと考えている。
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9月の利上げの是非には明日の米雇用統計が重大な影響を及ぼす。
グロス氏は、8月の非農業部門雇用者数増が150千人以上なら、利上げを行うべきと主張する。

「150千人なら確定だ。
もしもそうした数字や四半期のGDP成長率3%でも利上げができなければ、どうなれば利上げできるんだ?」

麻薬の都合のよさを知ってしまった各国中央銀行は、際限のない金融緩和に陥りかねない状況だ。
長く金融緩和を続けるほど、中央銀行・金融市場・実体経済は低金利に依存するようになり、抜け出せなくなる。
FRBは、そうした依存体質から脱し、次に来る不況のために利下げののりしろを稼いでおこうとしている。
どこよりも早く大規模な量的緩和に乗り出したFRBは、追随した国にとってはモルモット。
FRBの動向は、日銀やECBの将来を占うものとなろう。

さて、金利先物市場に織り込まれている利上げ予想をもう一度見直しておこう。
・9月利上げが36%
・年末までが60%
一方で、ドル円は100円台から103円台と3円ほど円安が進んでいる。
やや、為替の方が先行している印象もある。
仮に、2つの市場に乖離があるとすれば、どちらかあるいは両方の市場がサヤ寄せしていくことになる。