グロス「Go」、エラリアン「?」、PIMCO「No」

ビル・グロス

昨日の米雇用統計の結果を受け、PIMCO共同創業者ビル・グロス氏、PIMCO元CEOモハメド・エラリアン氏、そしてPIMCOがそれぞれコメントしている。
8月の非農業部門雇用者数増は、180千人の市場予測に対し151千人の結果となった。

債券王グロス氏

グロス氏は、150千人以上なら利上げ確定と事前予想していた。
151千人という結果はそのハードルを上回ったことになる。
結果を受け、グロス氏はBloomberg

「9月はGoだ。
100%とは言わないが、100%に近い。
この雇用の数字でダメなら、Goとなる条件がわからない。」

とコメントしている。

モハメド・エラリアン氏

エラリアン氏の事前予想は2段階だった。
180千人以上で確定、それ以下120千人超ならグレーというものだった。
151千人はグレー・ゾーンのど真ん中だ。
エラリアン氏はBloombergへの寄稿で

「どっちつかずの8月雇用統計は、FRBの政策決定者を複雑な状況に置くこととなった。
データは9月利上げを確実にするほど強かったわけではない。
しかし、利上げすべきという意見を正当化するだけの堅調さはあった。
長く続く超低金利によって意図せざる結果・巻き添え被害を勘案すればなおさらだ。」

と書いている。

PIMCOとゴールドマン

グロス氏とエラリアン氏の古巣、PIMCOはどう見ているのだろう。

「これは全面的に弱い数字であり、9月利上げは考えにくいという従前の見方を継続する。
もちろん、(9月より)12月の方がはるかに可能性が高い。」

グロス氏・エラリアン氏と比べて、かなり弱めの評価・見通しを持っているようだ。

金融市場からもう1社、強気派のゴールドマン・サックスは、9月利上げ確率が雇用統計の結果で上昇したと見ている。
今回の雇用者数増の数字は、FOMCでちょうど過半数を取るのに十分な水準だったという。
ゴールドマンは9月利上げ確率を雇用統計発表前の40%から55%へ引き上げている。