グリーンスパン:金利上昇は待ったなし

アラン・グリーンスパン

グリーンスパン元FRB議長が、米金利の上昇を予想している。
インフレ昂進の兆しが見られ、それが債券の強気相場を反転させるというもの。

グリーンスパン氏は、長く続いた米債の強気相場がインフレの昂進によって終焉を迎えると予想している。
米10年債利回りはいまだ1.8%程度だが、これは長く続くような金利水準ではないという。
グリーンスパン氏は、すでに米経済がインフレ加速の初期段階にあるとし、これが金利上昇の引き金になりうるとした。

「現在進行中のインフレの初期段階が持続すれば、例えば異常に低い10年債利回りなどがかなり早いうちに大きく居所を変えるだろう。
最終的には3、4、5%の領域まで上げるのではないか。
これは過去の一般的水準だ。」

他の先進国と同様、米国でも経済・金融市場が超低金利に慣れきってしまった。
金利が歴史的平均近くまで戻るなら、それは経済・市場に大きな痛みをもたらすだろう。

「現状から4-5%まで上昇するのは問題だろう。
2008年から起こった調整の構造は巻き戻さざるを得ない。
問題なくして巻き戻すことはできない。」

グリーンスパン氏は市場の流動性に心配を寄せる。
流動性が細る一因となっているドッド・フランク法を廃止し、自己資本比率規制の厳格化で対応すべきという。
グリーンスパン氏が想定する自己資本比率は20-30%。
市場の動揺に備えて、信用を相当に収縮しておく必要があるのだろう。