グリーンスパン:最悪の経済・政治環境

アラン・グリーンスパン

アラン・グリーンスパン元FRB議長が、現在を最悪の経済・政治環境と評した。
ポピュリズムが台頭している点を挙げ、財政悪化に歯止めがかからない現状を心配した。

「遠くから見ていて、今は最悪の経済・政治環境だ。
政治については、出口が見えない。」
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グリーンスパン氏は、世界中で見られるポピュリズムの台頭について危機感を滲ませる。
誰を指すかは明らかにしなかったが、「愚か者たち」という言葉を使って話をしている。

「今は安定的な均衡状態ではない。
なんといったらいいか、愚か者たちによって国が蝕まれている。
この状態から脱しなければいけない。」

グリーンスパン氏は、1896年の民主党全国大会で大統領選候補に指名されたウィリアム・ジェニングス・ブライアンの『黄金の十字架演説』をポピュリズム台頭の源流として挙げた。
同演説でブライアンは、金本位制を守るために平均的労働者層が磔にされているとして、クリーブランド政権の経済政策を批判した。
皮肉なものだ。
かつては、金本位制が格差を生むと批判されたが、今では放漫な通貨管理が格差を生むと批判されている。
経済政策とは、どうやっても批判を受けるものらしい。
それだけに、丁寧な気配りをしないとポピュリズムの台頭を助長してしまう。

現代のポピュリストたちは、口々に財政拡大路線を暗示している。
グリーンスパン氏は、社会保障や医療への支出増大が、経済成長につながる民間設備投資をクラウディング・アウトしかねないと懸念している。

「政治的な反発を恐れて、誰も(財政問題を)議論しようとしない。」

財政再建不可能との意見もある日本でさえ、財政再建を声高に叫ぶ人は少数派だ。
国の財政規律とは、近くで大火事でもない限り引き締まらないものなのだろう。