ガンドラック:米長期金利は6%へ

ジェフリー・ガンドラック

新債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏が、インフレと金利の上昇トレンドを予想した。
金利上昇が速いものになれば、株式は耐えきれず弱含みの展開になるという。

ガンドラック氏はBarron’sに対し、今後5年ほどで米10年債利回りは6%まで上昇しうると語った。
トランプ氏の「親企業」的政策は経済成長とインフレ上昇を通して債券市場の下落要因になるという。
ガンドラック氏は、トランプ大統領が国の借金を増やしインフラ整備ほかの政策を推し進めると予想する。
こうした政策が
 ・インフレ: 3%
 ・名目成長: 4-6%
を実現するという。
この名目成長率の下で「債券利回りが2%未満であり続けるのは無理」というのがガンドラック氏の見立てだ。

ガンドラック氏は先日のCNBC番組で、米長期金利が2.35%を超えて上昇を続けると米経済に悪い影響が及ぶと警告している。
今回Barron’sに対し、年内の債券市場回復もあり得るとしながら、長期では厳しい見方を語った。

「インフレや金利が二度と上昇しないという考えは、安定が続いた年月の間にうまれたとても退屈な物語にすぎない。」

ガンドラック氏は8月の時点で米国債を売り米物価変動国債を買うポートフォリオ入れ替えを実施している。
ガンドラック氏の債券市場見通しは確固たるもののようだ。

一方で、株式市場への見通しとなると少々異なる。
ガンドラック氏は、トランプ政権下での2つの相反する力を読みあぐねている。
 ・成長重視の政策
 ・金利上昇

「もしも、金利が現状水準にとどまるなら、株価にプラスになる可能性もある。
しかし、金利が急騰してしまえば、株式はそれに耐えられないだろう。
米国の経済構造や株式市場の価格形成は、1.5%の長期金利・ゼロ%の短期金利に基づいている。」

ゼロ/超低金利の前提は崩れつつある。
ガンドラック氏は、金利上昇が現実のものになれば、米住宅市場が悪化し、株価を支えてきた自己株買いも勢いを失うかもしれないと警告する。
ここで重しになっているのは、経済政策に制約を与えている米政府の財政悪化だ。
これが、金利上昇とあいまって財政政策の持続性を奪ってしまう。
ガンドラック氏は、2020年の大統領選の争点が税制、再分配、社会保障、医療保険になると予想している。