ガンドラック:米債市場に何かが起こった

ジェフリー・ガンドラック

新債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏が、株式・債券市場の見通しを語っている。
CNBCで、米市場について債券・株式ともに弱気相場を予想している。

ガンドラック氏は、イエレンFRB議長の「高圧経済」発言から、FRB内の不一致を感じ取っている。

「私には、イエレン議長は(少なくとも大幅には)利上げしたくないように見える。
しかし、FRBは12月に利上げしたいようにも見える。」

その上で、自身が夏から資産市場に対して弱気に転じた根拠を語った。

「債券市場は7月6日以来弱含みだ。
特にその数週後には金利が50ベーシスも上昇した。
米国債はすべてのマチュリティで金利が200日移動平均線の上に出た。
何か債券市場で起こりつつあり、7月中私がほとんどの資産について弱気に転じた理由はこれにあった。
率直に言って、それ以来、弱気でいることは正しいポジションだ。」

ガンドラック氏は、マイナス金利は長く続かず、スティープなイールド・カーブが将来戻ってくると予想する。
長期金利が上昇に転じるなら、資産価格は超低金利というハシゴが外れる。
ガンドラック氏は株式市場について慎重だ。
S&P 500にして2,130が重要な目安だという。

「今は、市場が2,130を割り込むことがあっても終値で割ることはできないでいる状態。
もしも、終値で2,130を割り込めば、後ろ向きな姿勢に転じるだろう。
今も、強気と弱気の間で攻防が続いている。」

ガンドラック氏が節目と語る終値2,130円はもろくも月曜日に割り込んでしまった(17日終値は2,126.50)。
氏の弱気モードには拍車がかかったはずだ。

今年のガンドラック氏は、株式をショートして勝ってきた。
特に、ショートのターゲットは一般消費財(生活必需品でない高級な消費財)だった。
以前のインタビューではレストラン、小売、航空会社のセクターを挙げており、インフレによる賃料上昇でこのセクターが苦しむと読んでいるようだ。

米大統領選については、市場への影響という観点からはたいした差はないと指摘する。

「両候補とも財政刺激策というトレンドに乗っかり、支持している。
どちらが勝っても、米国は財政刺激の時代に向かうだろう。」