ガンドラック:マイナス金利は廃止される

ジェフリー・ガンドラック

新債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏は、今が金融政策と金利の転換点にあると示唆した。
景気刺激の主役は金融政策から財政政策やヘリコプター・マネーに移り、債券には厳しい時期が訪れると予想した。

ガンドラック氏の日本での発言をReutersが配信している。
金融政策も市場金利も転換点に差し掛かっていると示唆した。

ガンドラック氏は、金利が上昇を始めると考えている。
市場の大勢は、世界経済の停滞を予想し、金利は上昇しないと見ている。
ガンドラック氏の見方は、こうしたコンセンサスに真っ向から挑むものだ。

「35年の投資ビジネスでの経験から学んだことがある。
人々が何かを絶対起こらないと言う時、それは今にも起こりそうなことを意味する。

注意深く見れば、金利はすでにこっそり上昇し始めている。」

ガンドラック氏は金利上昇を予想するが、少なくとも日欧では緩和強化が期待される段階にある。
日欧が緩和強化する中で、本当に金利は上昇するのか。
ガンドラック氏は、日欧のマイナス金利政策には効果がなかったとし、直に撤回されると予想している。
日本がマイナス金利を採用した後

  • 為替は円高に
  • 日経平均は上がらず
  • 経済は改善せず

となった事実は、世界にそれを示したという。

ガンドラック氏は、日本の銀行株のアンダーパフォーマンスを指摘、政策が銀行セクターに悪影響を及ぼしていると指摘した。
金融システムを破壊するようなやり方では経済刺激はできないと語っている。
そして、マイナス金利より不吉な予想を話した。

「各国中央銀行は蓄積された市場の証拠から(マイナス金利が正解でないという)事実を学び、マイナス金利を廃止するだろう。
代わりに、他の刺激策、例えば財政政策やヘリコプター・マネーが選択されるようになる。」

財政政策重視への変化は市場のインフレ期待を押し上げ始めており、今後も続くだろうとガンドラック氏は考えている。
投資へのインプリケーションはこうなる。

「財政拡大は債券には極めて不利だ。
もし債券を持っているなら、財政刺激策はポジティブには働かない。」