ガンドラック:トランプ勝利は株高・債券安

ジェフリー・ガンドラック

トランプ勝利を予想・期待してきた新債券王ジェフリー・ガンドラック氏が、昨日の米国株高・米国債安についてコメントした。
不人気な予想をしてきたガンドラック氏は冷たい視線を浴びせられることも多かったようだが、的中によって人々の視線が変化したと大いに溜飲を下げている。

ドナルド・トランプ勝利後の9日、S&P 500指数は前日比1.1%増の2,163.26で引けた。
ドル円も大きくドル高円安に戻し、前日の日本市場でのショック症状とは対照的な展開だった。
ガンドラック氏は、米市場でのリバウンドについて、投資家がトランプ氏の経済政策をクリントン氏のそれより高く評価した結果だろうとReutersに語っている。

「多くの外国人がトランプ敗北を望んだため、(米国の)夜間には大きく売られた。
しかし、米投資家は短期的にはトランプの方がヒラリーより経済成長にとっていいと考えている。」

一方、トランプ氏が掲げているインフラ投資・減税などの施策は米財政の悪化要因だ。
そうした動きを先回りして、米長期金利は0.2%あまり上昇し2%を超えた。
ガンドラック氏は、トランプ氏の経済政策を「債券に優しくない」と称している。

ガンドラック氏は早いうちからトランプ勝利を予想・期待していた。
トランプ大統領は「レーガンのようになる」と予想し、軍拡・インフラ投資で財政拡大が起こると予想していた。
財政拡大は株式にとってはプラスであり、それにともなう財政悪化やクラウディング・アウトは債券にマイナスだ。

ガンドラック氏は、トランプ氏がレバレッジを使った事業投資を続けてきた点も指摘していた。
デフォルトも辞さない借金経営は現在の低金利時代に似合っているかもしれない。

「トランプは借金が好きだし、5月には『借金しても大丈夫』と言っていた。
トランプの政策は長期金利にとっていいものではない。」

Brexitに続いて、米大統領選挙でも大方の予想を覆す結果が出た。
今後も欧州等で重要な国民投票・選挙が続く。
こうした大番狂わせについて、ガンドラック氏は、「何が起こっているかわかっているか?」と疑問を投げかけている。

「クリントン家・ブッシュ家という大統領製造機が負けたということだ。
みんな、選挙運動中の腐敗にうんざりしているんだ。」

ガンドラック氏は、FRBの金融政策について

  • WIRPから見て12月利上げに踏み切る
  • トランプ氏が交代させると言っていたイエレン議長は2018年の再任はない

と予想している。