ガンドラック:タカ派FRBだが利上げは見送り

ジェフリー・ガンドラック

新債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏がFOMCでの利上げ見送りを予想した。
9月は見送りを予想するが、市場予想が40%台になれば、年内利上げに踏み切ると予想している。

20-21日のFOMCについて、ガンドラック氏は利上げ見送りを予想している。
ただし、語り口は「タカ派的な利上げ見送り」になるだろうとReutersに語っている。

以前から、ガンドラック氏は、WIRP (World Interest Rate Probability。金利先物等の市場データから推計するFFレート予想確率)が40-45%なら利上げに踏み切ると予想していた。
現在のWIRPは18%であり、ガンドラック氏の予想するゾーンに届いていない。

「FRBは、今年中にWIRPインデックスが40%台となれば利上げしたいと願っているはずだ。」

ガンドラック氏がWIRPを重視するのには理由がある。
仮に市場に織り込まれたとおりに中央銀行が政策金利を設定していくとするなら、中央銀行や政策金利は必要なくなる。
市場が思うままに金融市場をまかせればいいことになる。
歴史を紐解けば、そうでないことは明らかだ。
どこかで、FRBは自身の意思によって政策金利を誘導すべき局面を迎えるはずだ。
ガンドラック氏は、その局面が近づきつつあると言っているのだ。

ガンドラック氏は債券市場のレンジが変化したことを指摘している。
かつて1.55%前後だった米10年債利回りが、1.70%に居所を変えたと指摘している。
レンジが切り上がった理由はFRB利上げ予想だけではない。

「米国債市場は、債券市場に不利な環境を嗅ぎ取っている。
おそらく(金融政策だけでなく)財政政策にも変化があると見ているのだろう。」