ガンドラック:インフレがやってくる

ジェフリー・ガンドラック

新債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏が、米物価変動国債(TIPS)を見直している。
今は感じられないがインフレ・リスクが高まりつつあり、米長期国債より残存5年以上のTIPSの方がいい結果になりうると見ている。

ガンドラック氏は2014年、物価連動国債を「負け犬の投資」と呼んだことがある。
しかし、今ではインフレに連動して利払い・償還が変化するTIPSが魅力的になってきたとBloombergに語っている。
今後数週間TIPSは下げが予想され、買い場を待っているところだという。

「米長期国債を保有したい投資家には、TIPSを進めたい。
残存5年以上のTIPSに注目したい。」

超低金利が長く続く中、世界的に財政政策への期待が高まっている。
これが成長をもたらすなら、実質金利に上昇圧力がかかる。
さらにインフレをもたらすなら、名目金利にはより大きな上昇圧力となる。
普通国債は金利上昇に弱い投資対象だ。
TIPSなら(実質金利上昇はともかく)インフレ分はヘッジできる。

ガンドラック氏は7月初旬、米金利の転換を予想し米10年債に弱気になった時、TIPSを見直したという。
「残存5年以上」というのは、インフレがはっきりと姿を現すのにまだ時間がかかりうるという含意だ。

「債券市場は、長期的にインフレ・リスクが存在することを嗅ぎ取っている。
今年、来年、今後5年間ではないかもしれない。
しかし、それも変わりうる。」