ガンドラック:さらなる金利上昇は混乱を及ぼす

ジェフリー・ガンドラック

新債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏が、トランプ勝利後の米金利上昇を想定内と評した。
ただし、これ以上の金利上昇は米経済に混乱を及ぼしかねないとし、FRB利上げの機会はそう多くないと予想した。

12月が最後のチャンス

ガンドラック氏はCNBCで、FRBにとって12月が最後の利上げのチャンスになると示唆した。
仮に12月を見送れば、二度と利上げはないだろうという。

「債券市場は利上げについてFRBに白紙委任状を提出したようなもの。
FRBが利上げをもくろむなら、絶対に12月に実施すべき。」

白紙委任状とは債券価格下落・利回り上昇のこと。
FRBが利上げで足踏みする中でも、市場はさっさと織り込みを進めている。
市場の織り込みからみた12月利上げ確率は7-8割に上る。
しかし、11月のFOMCでは12月利上げを示唆するアナウンスはなされなかった。

これ以上の長期金利上昇は実体経済の重しに

ガンドラック氏は、米市場金利の上昇について「8割程度の進み具合」と推し量った。
選挙前から債券下落・株式上昇を的確に予想していたガンドラック氏からすれば、急激な金利上昇も想定内だったようだ。

「米10年債利回りは2.35%のところに重大な抵抗線が存在する。
この水準で上げを終えなければいけない。
さもないと、大きな問題に発展するかもしれない。」

大きな問題とは、例えばMBS市場の混乱に端を発する実体経済の悪化だという。
米経済はあまりにも(10年金利で2%以下というような)超低金利に長く慣れきってしまった。

「住宅市場では、住宅ローン金利は過去長い間3%程度だった。
住宅ローン金利がさらに上昇すればどうなるだろう。」

「現実」の投資対象に目を向けろ

投資家らから失笑を受けながらもトランプ支持を匂わすこともあったガンドラック氏は、人々のトランプ氏への期待を代弁する。
人々は「現実のもの」「実行」「政策の変化」を求めているのだという。
一方、現実でないものには近づくなと教える。

「フィナンシャル・エンジニアリングで上げた株、モメンタム銘柄、FANGs。
こうしたものからは大きく距離をおいておきたい。」