カイル・バス:スタグフレーションがやってくる

カイル・バス

Hayman Capital ManagementのKyle Bass氏が、米経済へのスタグフレーションの到来を予想した。
長期にわたる強力なリフレ政策がついにインフレを実現しつつある一方、経済成長にはインフレを肯定するに足る改善は見られない。

サブプライム/リーマン危機を予想し一躍有名になったカイル・バス氏がCNBCで、米経済のスタグフレーション入りを予想した。
スタグフレーションとは、景気停滞(需要低迷・高い失業率など)と高インフレが共存する状態。
バス氏は、消費者物価指数・賃金・不動産価格が上昇している点を指摘している。

「2017年は、インフレ高進と経済停滞の年になる。
スタグフレーションのような環境に入りつつある。」

バス氏は、スタグフレーションでは、投資家がプラスのリターンを上げるのが難しくなるとし、長期債の保有を避けるよう勧めた。

経済がスタグフレーションに陥ると、家計はインフレに苦しむことになる。
インフレ退治には中央銀行の利上げが常道であるが、経済が停滞しているため景気を抑制する利上げにも限界がある。
とても厄介な経済環境だ。

リフレ派はインフレが起これば経済は好転すると主張してきた。
実際に、先進各国の中央銀行が、その主張のもとリフレ政策を実施してきた。
仮にバス氏が言うように本当にスタグフレーションがやってくるなら、リフレ派の主張は誤りだったということになる。
リフレ政策をとってきた中央銀行は、自らの正当性を主張するのに何としてもスタグフレーションだけは避けなければならない。
さもなくば、リフレ政策とは、家計を苦しめるためだけの政策になってしまう。

バス氏は債務問題を抱える中国の銀行システムについても引き続き弱気だ。
中国の銀行システムの問題が表面化すれば、世界経済にも悪影響が及ぶと語っている。

「すでに損失が問題となる点に達している。
中国は銀行システムを再編しなければいけない。」

米大統領選については至極常識的なTINAトレードを語っている。

「結局、トランプはサーカスの道化で、ヒラリーしか選択肢がない。
ヒラリーに投票すべきだ。」