エラリアン:雇用統計次第で9月利上げも

モハメド・エラリアン

独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏が、ジャクソン・ホールでのイエレン議長講演についてコメントした。
9月2日の雇用統計の結果次第で、9月にもFRBが利上げに踏み切るだろうと予想した。

イエレン議長は講演で、米経済がFRBの目標とする状況(完全雇用と物価の安定)に近づいていると言及した。
論理的に言えば、FRB利上げが近づいていることを意味する。
エラリアン氏はBloombergで、来週の雇用統計次第でFRBが利上げに踏み込むと予想している。
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「雇用統計が200千人を超え、賃金も大きく上昇してくれば、FRBは利上げせざるをえないだろう。
おそらく9月、遅くとも12月だ。」

イエレン議長は具体的な利上げ時期などには言及していない。
次回のFOMCは9月20-21日。
エラリアン氏のように9月を予想する人もいれば、大統領選前にはないとして12月を予想する人もいる。

Bloombergによれば、9月2日の雇用統計の市場コンセンサスは非農業部門雇用者数増185,000人、失業率4.8%。

「雇用についての目標は相当に達成できている。
多くの雇用が生まれ、賃金は上昇している。
重要なのは、労働参加率がとうとう上がり始めたことだ。」

市場に織り込まれているFRB利上げ確率は、Bloombergによれば
・9月: 38%(前日比+6%ポイント)
・12月: 62%(前日比+5%ポイント)
いずれも上昇しているものの、さほど大きな変化ではない。
エラリアン氏も、イエレン議長の講演について「サプライズはなかった」と評している。

エラリアン氏は直前、ジャクソン・ホールは無風になると予想する一方、長引くリフレ政策の弊害を説いていた。
こうした見方のエラリアン氏からすれば、今回のイエレン議長講演に意外性はなかった。

一方、ドル円は1円以上ドル高円安に振れている。
「無風」とは言い難い幅だ。
このあたりはゴールドマン・サックス予想が有用だったかもしれない。
ただし、先述のとおり、市場に織り込まれた利上げ確率の変化はさほど大きくない。
こうした状況、さらには実際の利上げの状況によっては、ドル高を追いすぎるのも得策ではないかもしれない。