エラリアン:金利上昇はプラスかマイナスか

モハメド・エラリアン

かつて世界最大の債券ファンドPIMCOを率いたモハメド・エラリアン氏が、トランプ政権下での金利の動向を占った。
インフレと金利の上昇を一定程度に収めるような政策に努めないと株式市場に悪影響が及ぶと警告した。

エラリアン氏はBloombergへの寄稿で、FOMCが公表するブルー・ドットと先物に織り込まれた金利の系統的な乖離について注目している。
FOMCメンバーによる金利予想と市場による金利予想の差だ。
2014年からFOMC予想が市場予想を系統的に上回るようになり、結果を見れば市場予想の方が当たってきた。
この乖離傾向に今後数か月のうちに変化が現れるかもしれないという。
エラリアン氏は2つの理由を挙げる:

  • 市場は早くも成長重視・高インフレのシナリオを採用し始めた。
    市場は金利上昇に予想をシフトしている。
  • トランプ氏の経済顧問がFRB金融政策に疑問を呈している。
    彼らはFRBよりタカ派の考えを持っている。

エラリアン氏は後者について懸念を募らせる。
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「FRBの独立性はこれまで米経済に恩恵を与えてきた。
(トランプ政権がFRBに介入するなどの)懸念が市場に広がれば、債券利回りの上昇が株式市場の勢いを削ぎ、経済成長の逆風になるリスクがある。」

エラリアン氏は必ずしも悲観しているわけではない。
やり方次第では高成長・金融安定と擦り合う金利水準が実現しうるとも書いている。
ただし、そのハードルはやや高い:

  • 経済政策の前向きな要素を強調し、スタグフレーションを招くような政策をとらないこと。
  • 議会とともに建設的に政策を実行すること。

「スタグフレーションを招くような政策」とは保護貿易などを指しているのだろう。
だとすれば、これはトランプ氏を支持した中核となる層が望む政策だ。
これを覆せば、次期大統領と共和党は大きな反発を招くことになろう。